いつ飲めば効く?疲れに合わせた栄養ドリンクの選び方

薬局やドラッグストア、コンビニエンスストアではさまざまな種類の栄養ドリンクが販売されています。栄養ドリンクをいつ飲むのが良いのか、どのような種類を選ぶべきか迷うこともあるかと思います。
今回は、活動前や就寝前など、シーンに合わせた選び方や飲み方をご紹介します。

栄養ドリンクを飲むタイミングに決まりはある?

栄養ドリンクは、基本的に飲むタイミングに決まりはありません。「1日1回1本」といった上限量のみが定められており、具体的な服用のタイミングまで指定されていないのがほとんどです。
そのため、ご自身の生活リズムやその日の体調・目的に合わせて取り入れることができます※1

ただし、用法・用量が指定されている製品も一部あるため、飲む前には必ずパッケージの製品表示や添付文書を確認しておきましょう。

もし「いつ飲めば良いか迷う」という場合は、食後がおすすめです。
空腹状態で飲むと、栄養ドリンクに含まれる成分や糖分によって胃が刺激されることがありますが、食後ならその不快感をやわらげることができます。

※1 高血圧や糖尿病、腎臓病などの持病をお持ちの方は、栄養ドリンクを飲めない場合があります。あらかじめ医師や薬剤師へご相談ください。

【目的・シーン別】栄養ドリンクを飲むタイミング

栄養ドリンクを飲むタイミングは、疲れの種類や目的によって異なります。「いますぐ活発に動きたい」「寝ている間に疲れを回復したい」など、状況に合わせて判断しましょう。

1日を乗りきるための栄養補給に

「今日1日元気に乗りきりたい」「朝から身体がだるい」という場合には、朝(朝食後)や仕事などがはじまる前に飲むのが最適です。
活動に必要な栄養素を補うことで、1日を通して高いパフォーマンスを維持しやすくなります。

  • 飲むタイミング
    朝食後や仕事、家事など1日の活動がはじまる前に飲む。
  • 選び方のポイント
    交感神経を刺激して頭をすっきりさせるカフェインや1日の活力を生み出す助けになるビタミンB群に加えて、生薬成分入りのものを選ぶ。

食欲が落ちて朝ごはんをしっかり食べられないときの栄養補給や、午前中からシャキッと動きたいときなどに上手に活用してみましょう。
なお、一部の生薬・漢方配合のものは、食前や食間など空腹時の方が吸収が良い場合もあります。

もうひと頑張りしたいときの滋養強壮・集中力アップに

重要な会議やプレゼン、試験など、「ここ一番で集中したい」「今ある疲れを一時的に吹き飛ばしたい」といった、大事なイベントの直前に飲むと良いでしょう。

  • 飲むタイミング
    集中したい、良いパフォーマンスを発揮したいイベントの30分~1時間ほど前。
  • 選び方のポイント
    滋養強壮に効果的なアミノ酸(タウリン)や、集中力を高めるカフェインが含まれるものを選ぶ。

カフェインは、摂取後30分前後で効果を感じはじめ(血中濃度が最大となる)、覚醒作用は平均4〜5時間持続します。
そのため、就寝の数時間前などにカフェイン入りの栄養ドリンクを飲むと、睡眠に大きく影響を与える恐れがあります。

寝つきの悪化など睡眠の質が低下し、疲れが取れなくなる悪循環に陥りやすいので、なるべく活動する時間帯に飲み、寝る前は避けるようにしましょう。

寝る前の疲労回復・翌朝の備えに

「今日の疲れを残したくない」「すっきりと翌朝を迎えたい」というときは、就寝前に飲むのが効果的です。
睡眠中は、傷ついた細胞の修復や疲労回復が集中的に行われるため、寝る前に栄養素を補給しておくことで、その働きのサポートにつながります。

  • 飲むタイミング
    就寝30分〜1時間ほど前、入浴後などリラックスしているときに飲む。(製品によって指定がある場合は、その用法・用量に従う)
  • 選び方のポイント
    ビタミンB群やアミノ酸(タウリン)を含むものを選び、睡眠を妨げるカフェイン含有のものは避ける。

寝る前はカロリーが低いものや、睡眠の質をサポートする成分(グリシンなど)配合の製品を選ぶと、内臓に負担をかけずに翌朝すっきり目覚められます。

また、栄養ドリンクを就寝前に飲むと、尿意で目が覚めてしまい、かえって睡眠の質が下がる原因になります。
布団に入る30分〜1時間ほど前に飲んで体内に吸収させ、一度トイレを済ませてから就寝するのが理想的です。

肌の不調が気になるとき

肌の不調が気になるときは、毎日決まったタイミングで継続して飲むことが大切です。肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促すビタミン類は、尿と一緒に排出されやすいため、1日1回飲み忘れないように習慣化しましょう。

  • 飲むタイミング
    毎日同じくらいの時間帯に飲む。
    (朝食後や就寝前など固定する方法が効果的)
  • 選び方のポイント
    肌の代謝を助ける「ビタミンB群(B2・B6)」や、コラーゲンの生成を助ける「ビタミンC」が主成分のものを選ぶ。
    さらに、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」など潤い成分が配合された美容特化型の製品も適している。

肌の調子を整えるには、十分な睡眠とバランスの良い食事も欠かせません。栄養ドリンクは、あくまで不足しがちな栄養を補うサポートとして上手に活用しましょう。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いも知っておこう

どちらも疲れているとき、もうひと頑張りしたいときに飲むものと思われがちな栄養ドリンクとエナジードリンクには、以下の違いがあります。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違い
  栄養ドリンク エナジードリンク
分類
  • 医薬品・指定医薬部外品
  • 食品(清涼飲料水)
主な目的
  • 疲労の回復・予防
  • 集中力の維持・改善
  • 栄養不良に伴う不調の改善・予防
  • 肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの栄養補給
  • 気分をすっきりさせる
  • 手軽な水分、エネルギー補給
主な成分
  • タウリン
  • 生薬エキス
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • カフェイン
  • アルギニン(アミノ酸類)
  • カフェイン
  • ビタミンB群
  • 糖類
カフェイン量※2
  • 1本(50ミリリットル)当たり50mg前後(コーヒー約0.6杯分)
  • ノンカフェイン製品も豊富だが、1日1本の用量を守ること
  • 250ミリリットル製品の場合、80mg前後(コーヒー1杯と同等)が目安
  • 製品によっては150mg以上を含む
  • ジュース感覚で飲みやすいため、過剰摂取に注意が必要
糖分・カロリー※2
  • 糖類ゼロや低カロリー製品も豊富だが、人工甘味料などの過剰摂取に注意が必要
  • 飲みやすさ重視のため、1本当たりの糖分やカロリーが高めの製品が多い
主な販売場所
  • 薬局
  • ドラッグストア
  • コンビニエンスストア など
  • コンビニエンスストア
  • ドラッグストア
  • スーパー
  • 自動販売機 など

(表中のコーヒー1杯は、140ミリリットル当たりとして換算)
※2 カフェイン量・糖分量・カロリー量は製品によって異なるため、パッケージの成分表示を確認してください。

栄養ドリンクは、医薬品や指定医薬部外品などであるのに対し、エナジードリンクは食品(清涼飲料水)に分類されるのが大きな違いです。

栄養ドリンクは「疲労回復」「集中力の維持・改善」といった具体的な効能を表示でき、用法・用量も定められています。ただし、カフェインの過剰摂取とならないよう、1日に何本も飲まないようにしましょう。

栄養ドリンクを安全に飲むための注意点

栄養ドリンクを安全に飲むには、いくつかの注意点があります。

カフェインの過剰摂取に注意

コーヒーや緑茶などカフェインを多く含む飲料を一緒に飲むと、カフェインの過剰摂取につながり、頭痛や動悸(どうき)などを招く恐れがあります。また、カフェインの影響が就寝前まで残ると、眠りの質が低下する原因になるため注意が必要です。
また、カフェインの過剰摂取を避けるため、エナジードリンクと栄養ドリンクを同じ日に摂取することは控えてください。

そのほか、コーラなど身近な清涼飲料水にもカフェインが含まれている場合があります。カフェインに敏感な方は、ノンカフェインの栄養ドリンクを選ぶと良いでしょう。

用法・用量を守る

栄養ドリンクは、定められた用法・用量を守ることも大切です。栄養ドリンクに含まれるビタミンB群やビタミンCの大半は、一度に多く摂取しても尿で排泄されてしまいます。
そのため、規定量より多く飲んでも効果が強まることはなく、逆に糖分やカフェインの過剰摂取につながります。

栄養ドリンクのラベルに記載されている「1日1回1本」などの用法・用量を必ず確認し、正しく服用しましょう。

栄養ドリンクに関するよくある質問

栄養ドリンクに関するよくある質問をまとめました。

栄養ドリンクをかぜ薬やほかの薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

自己判断で栄養ドリンクとほかの薬を一緒に飲むのは控え、まずは薬剤師にご相談ください。栄養ドリンクには、カフェインやビタミン類を含むものが多くあります。以下のようなOTC医薬品(市販薬)にも同様の成分を含むものがあり、同時に服用すると過剰摂取につながる可能性があります。

OTC医薬品の例 重複しやすい成分
かぜ薬(総合感冒薬)や頭痛薬 カフェイン
ビタミン剤(サプリメント含む) ビタミン類

栄養ドリンクを購入する際、ふだん飲んでいる薬やサプリメントについて、事前に薬剤師へ飲み合わせを確認すると安心です。

また、栄養ドリンクを飲んでいるときに医療機関を受診する際は、ドリンクの名前や含まれる成分をお薬手帳に記録し、持参しましょう。
医師や薬剤師が飲み合わせを確認でき、安全な治療につながります。

お酒を飲んだあとに飲んでも良いですか?

お酒を飲んだあとに、カフェイン含有の栄養ドリンクを飲むのは避けましょう。カフェインによって一時的に頭が冴え、実際の酔いを感じにくくなるため、すでに飲みすぎている状態や、急性アルコール中毒などの危険なサインに気づくのが遅れてしまう恐れがあります。

また、アルコールとカフェインにはどちらも利尿作用があり、栄養ドリンクを飲むことで、脱水のリスクがより高まります。

栄養ドリンクを毎日飲んでも効果はありますか?

栄養ドリンクは毎日ではなく、必要なときに飲むのが基本です。栄養補給が目的であれば一定の効果は期待できるものの、毎日飲み続けると脳が刺激に慣れてしまい、カフェインによる覚醒効果を感じにくくなる可能性があります。

疲れが長引いたり、生活に支障がでるほどの疲れがある場合には、背後に病気が隠れている可能性もあります。
無理はせず、一度医師や薬剤師に相談しましょう。

栄養ドリンクは、飲んでからどれくらい効果が持続しますか?

栄養ドリンクの効果やその持続時間は、製品や個人の体質によって異なります。

一般的に、栄養ドリンクを飲んで「頭や目が冴える」といった効果を実感しやすいのは、カフェインによる覚醒作用によるもので、30分~1時間ほどでピークを迎えます。
その後、体内でカフェインの量が半分に減るまでに約3~7時間かかるため、効果の持続時間や現れ方には個人差があります。

また、持続時間は栄養ドリンクに含まれる生薬やビタミン類、アミノ酸などの成分の違いや、そのときの体調によって変化する場合もあります。飲んだあとの体調変化や、おおよその持続時間を把握しておくことも大切です。

薬局で買える医薬品の栄養ドリンクとは?

薬局やドラッグストアで販売されている「第2類・第3類医薬品」の栄養ドリンクは、コンビニエンスストアや売店でも扱われる「指定医薬部外品」よりも配合できる成分の種類に幅があるのが特徴です。より高濃度のビタミンや、医薬品にしか配合できない成分などが含まれており、つらい症状に対してより高い効果が期待できます。

疲れの原因や服用中の薬との飲み合わせによって、最適な1本が変わります。
薬局では正しい選び方をサポートするだけでなく、体調に応じて「病院を受診すべきかどうか」のアドバイスも可能です。ぜひお気軽に薬剤師へご相談ください。

栄養ドリンクは自分の状態に合わせたタイミングで

栄養ドリンクは、目的や体調に応じて飲むことで、栄養補給や疲労回復効果が期待できます。
ただし、日々の疲れがとれず、毎日飲まなければ動けない状態が続く場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。

アイン薬局の公式アプリ「いつでもアイン薬局」には、薬局まで足を運ばなくても、薬剤師にチャットやビデオ通話で気軽に相談できる「安心お薬サポート」があります※3。栄養ドリンクとの飲み合わせや選び方に疑問や不安がある場合は、ぜひご活用ください。

※3 ご利用には「アイン薬局とつなぐ」のご登録が必要です。

参考文献・資料

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