AGA薬を服用している方の中には「ほかの薬やサプリメントと一緒に飲んでも大丈夫?」と不安や疑問を感じる方もいるでしょう。今回は、AGA薬の種類ごとの注意点や、日常生活で気を付けたい飲み合わせについて解説します。
目次
治療によく使われる3つのAGA薬
AGA(男性型脱毛症)治療で使用する薬は「フィナステリド系AGA薬」「デュタステリド系AGA薬」「ミノキシジル系AGA薬」の3種類に分けられます。それぞれ作用する仕組みが異なるため、飲み合わせの注意点を確認する前に特徴を押さえておきましょう。
- フィナステリド系AGA薬(飲み薬)
フィナステリド系薬は、AGAの主な原因である悪性の男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の生成を抑える薬です。具体的には、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、脱毛の原因となるDHTに変換される過程で働く酵素をピンポイントで阻害します。これにより、脱毛の進行を遅らせる効果を発揮します。 - デュタステリド系AGA薬(飲み薬)
デュタステリド系薬は、フィナステリド系薬と同じくDHTの生成を抑える薬ですが、阻害する酵素の範囲がフィナステリド系薬よりも広いのが特徴です。そのため、より広範囲で悪性ホルモン濃度を低下させる作用があると言われています。フィナステリドと同様、脱毛の進行を遅らせます。 - ミノキシジル系AGA薬(塗り薬)
ミノキシジル系薬は、発毛を直接促す薬です。主に頭皮に直接塗布する外用薬として使われ、毛の根元を包んでいる細胞(毛包)に働きかけます。これにより、毛の成長期を延長させ、発毛を促します。国内では外用薬として承認され、市販薬として多く使用されています。
AGA薬との飲み合わせで注意したい薬
AGA薬は一定の効果が期待できますが、服用しているほかの薬やサプリメントとの飲み合わせによっては、その効果が弱まったり、予期せぬ副作用を引き起こすリスクがあります。
必ず使用する前に、注意が必要な飲み合わせを確認しておきましょう。

| 薬の種類 | 注意が必要な薬 | 相互作用による影響 |
|---|---|---|
| フィナステリド系 |
|
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| デュタステリド系 |
CYP3A4阻害薬
CYP3A4誘導薬
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CYP3A4阻害薬
CYP3A4誘導薬
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| ミノキシジル系 (塗り薬) |
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AGA薬とお酒やサプリメントなどの飲み合わせ
AGA薬と日常生活で摂取する飲み物や食品、サプリメントの飲み合わせは、身体の代謝酵素に影響を与える一部の食品や、血圧に作用するものに注意が必要です。
| 食品 | 相互作用による影響 |
|---|---|
| アルコール |
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| グレープフルーツジュース (果肉を含む) |
|
| セントジョーンズワート (ハーブの一種) |
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アルコールは、適量の飲酒であればフィナステリド系薬・デュタステリド系薬の治療への影響はほとんどないと考えられています。 一方で、グレープフルーツによる作用は数日続く場合もあるため、日常的な摂取は避けた方が安心です。
また、セントジョーンズワートはハーブティーやサプリメントに含まれることがあるため、ふだんから摂取している場合は事前に医師や薬剤師に確認しましょう。
亜鉛やビタミン類のサプリメントは、AGA薬との相互作用が報告されておらず、併用しても問題ありません。AGA治療を補助する目的で、医療機関が推奨することもあります。
AGA薬を安全に服用するために飲み合わせをしっかり確認しよう
AGA薬は併用禁忌となる薬が少なく、ほかの薬やサプリメントなどと併用することもできます。ただし、代謝酵素に影響する一部の薬や食品との飲み合わせは、血中濃度の変化が生じ、副作用や薬の効果が弱まるリスクがあります。
万が一、体調がいつもと違う場合や、もしかして副作用かなと感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。AGA治療は継続が重要となるため、ふだんから飲んでいる薬やサプリメント、生活習慣も含めて把握しておくことが安心につながります。飲み合わせは自分で判断せず、医師や薬剤師に相談しながら治療を続けましょう。
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参考文献・資料
記事監修
石黒 貴子
薬剤師/薬剤師歴26年











