薬局プレアボイド
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薬の飲み方・使い方

事例50 誤った服用方法から正しい服用方法に修正したことで症状が改善

正しい服用方法でなければ薬の効果が十分に得られない場合があります。 
飲み方で注意が必要な薬は、始めて処方された際の説明だけでなく、定期的に正しい服用方法を確認させていただいています。薬剤師はこれらの確認を通じて、安全な薬物治療を継続し、薬の効果を十分に発揮できるように支援しています。 

GLP-1受容体作動薬(糖尿病治療薬)の飲み方が誤っていることを発見し、正しい服用方法を説明したことで血糖値の改善が見られた事例

処方内容

GLP-1受容体作動薬(糖尿病治療薬) 

4種類の糖尿病治療薬で治療を受けている患者さまの血糖値がなかなか下がらないため、処方変更となりGLP-1受容体作動薬(朝食前服用)が追加された。新たな薬の追加や変更、食生活の改善がみられるにもかかわらず、数値の改善が見られない状況が続いていた。 
GLP-1受容体作動薬の服用方法には以下の注意書きがある。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 本剤の吸収は胃の内容物により低下することから、本剤は、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠、7mg錠又は14mg錠を1錠服用すること。また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けること。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはならない。[16.2.1-16.2.3参照]
7.2 本剤14mgを投与する際には、本剤の7mg錠を2錠投与することは避けること。[16.2.1参照]
7.3 投与を忘れた場合はその日は投与せず、翌日投与すること。
引用:医療用医薬品 リベルサス 添付文書

患者さまに服用方法を確認したところ、「朝起きて水120mlを飲み、30分待ってからGLP-1受容体作動薬を服用し、朝食を食べている」という誤った飲み方をしていることがわかった。そのため、患者さまに正しい飲み方と注意点を再度説明を行った結果、次回来局時に血糖値が大幅に改善されていることが確認できた。