薬局プレアボイド
飲み合わせ
事例43 経過観察中の疾患に注意が必要な薬について医師に情報提供
疾患によっては、その病態を悪化させる危険性から使用が適さない薬があります。
また、現在は薬での治療はせずに病状の様子を見ている場合(経過観察中の疾患)や、症状が改善して治療の必要がなくなった疾患に対しても、同じように注意が必要な薬もあります。
そのため、現在治療中の疾患は勿論のこと、過去に治療されていた疾患も確認し、適切な薬物治療を医師に提案させていただくことがあります。
胆石がある患者さまの経過観察中に、ペマフィブラート錠が処方された事例
処方変更前
ペマフィブラート錠
(胆石のある患者さまには使用できない)
処方変更後
オメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセル
(胆石のある患者さまにも使用できる)
ペマフィブラート錠が初めて処方された患者さま。
検査値を見せていただいたところ、肝機能数値が高値であり、肝障害の可能性があった。
ペマフィブラート錠は肝障害の場合は服用に注意が必要であるため、患者さまに詳しく伺ったところ、現在治療はしていないが経過観察中の胆石があることを確認した。
ペマフィブラート錠は服用により胆石形成が報告されており、胆石のある患者さまには禁忌であるため、医師に情報提供し胆石のある患者さまにも使用できるオメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセルに変更となった。