かかりつけ薬局とは？ かかりつけ薬剤師から得られる＋αの安心

2016年からスタートしている「かかりつけ薬局・薬剤師制度」。
かかりつけ薬剤師は、「かかりつけ医」の薬剤師版と思っていただければいいでしょう。
その安心感は、いつも指名する信頼できる美容師が、あなたの髪のクセ等をよくわかったうえで施術してくれることに似ているかもしれません。

基本的にはどんな方にもメリットがある制度ですが、後述の「かかりつけ薬剤師の検討用チェックリスト」に該当する方は特に活用をご検討ください。

かかりつけ薬剤師制度は、患者さまが選んだ薬剤師が、服薬情報（市販薬も含む）を総合的に把握し、治療状況の確認や副作用の有無、飲み合わせの可否等について継続的にサポートするしくみです。
患者さまの生活背景もお伺いしているので、「前回の相談事項を覚えていてくれる」「何でも相談できる」という安心感を持ちつつ、治療に専念できます。

病気やけがで困ったことがあればかかりつけ医を頼るように、薬のことはかかりつけ薬剤師を頼ってください。

以下の5つの要件をすべて満たした経験豊富な薬剤師が、​​​​​​​​​​かかりつけ薬剤師として担当します。

薬局を利用する際は、おくすり手帳を提示すると3割負担の場合は40円薬代が安くなるので、万全のサポートを受けるためにも持参をお忘れなく。
なお、かかりつけ薬剤師から薬をお渡しする場合には、「かかりつけ薬剤師指導料」をご負担いただくことになります。
目安は、処方箋受付1回につき3割負担の場合60～100円程度です。

複数の医療機関にかかっている患者さま、病気の経過や薬物治療の作用／副作用を注意深く観察する必要がある患者さま等、以下のチェックリストに1つでも当てはまる場合は、特にかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の利用をおすすめします。

まず、かかりつけ薬局を決め、そこに在籍する薬剤師から選ぶことが一般的です。
実際のコミュニケーションを通じて、相性がいいと感じる薬剤師を選んでいただくことをおすすめします。

がんの外来治療やお子さまの治療等で丁寧な経過観察を要する患者さまは、各専門分野において高度な知識・技術を持つことを学会等に認められた「専門・認定薬剤師」をかかりつけ薬剤師に選ぶこともおすすめします。
アイン薬局には「外来がん治療専門薬剤師」や「小児薬物療法認定薬剤師」等が在籍しており、各自の専門性を生かして患者さまをサポートしているので、ぜひご相談ください。

1人の患者さまが選べるかかりつけ薬剤師は1人だけ。
ご家族と相談の上、決めていただいても構いません。
ご希望のかかりつけ薬剤師が決まったら、その旨を薬局にお伝えください。
薬局でお渡しする専用の用紙に必要事項を記入いただいたら、頼れる「パートナー」の誕生です。

なお、一度決めていただいたかかりつけ薬剤師は、その後いつでも変更可能です。
変更のご希望がある際もお気軽にご相談ください。