薬局プレアボイド
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副作用

事例39 症状の経過を確認して、減薬を提案

薬による副作用が発現すると、その原因と考えられる薬を継続しながら、副作用を治療するための薬も一緒に処方されることがあります。しかし、薬の必要性や安全性を検討し、症状に応じて薬剤師から医療機関へ服用方法の変更や減薬を提案することがあります。

芍薬甘草湯とグルコン酸カリウムの減薬を提案した事例

処方変更前

芍薬甘草湯 夕食後(筋肉の痛み等の治療薬)
グルコン酸カリウム  朝食後(低カリウム血症の治療薬)
他5剤

処方変更後

症状安定のため減薬を提案し、グルコン酸カリウム、芍薬甘草湯が順次中止


介護施設に入居している患者さま。下肢の疼痛に芍薬甘草湯の処方が開始されたが、3か月後にカリウム値が低下した。
芍薬甘草湯は、配合されている甘草によりカリウム値の低下が発現することがあるため、痛い時のみ服用する頓服への変更(減量)を医師と施設スタッフに提案したが、患者さまは認知症のため服用方法の変更は難しいとの判断になり、カリウムの補充を目的にグルコン酸カリウムが追加となった。
9か月後、カリウム値が十分に改善されたため、医師へグルコン酸カリウムの終了を提案したところ、グルコン酸カリウムの処方が中止となった。
また、下肢の疼痛の症状も改善していたことから芍薬甘草湯の頓服について、医師と施設スタッフに再度提案した。
1か月後、芍薬甘草湯の服用が無くても疼痛がないことから、芍薬甘草湯も処方終了となった。
その後、疼痛の訴えもなく経過している。